堆肥を仕込んだ。48時間経過で60℃を超えた。切り返して空気を入れたり水分調整をすることで高温を2~3ヶ月持続させ、その後完熟に向けて数ヶ月熟成させる。うまくいくだろうか。
発酵中の堆肥はとても芳醇な香りがする。やみつきになる。この堆肥の主成分は壁土で全体の半分ほどを占める。土からこんな香りがするなんて信じられない。目には見えない微生物たちの活動のおかげなんだろう。
完熟になるとこの匂いはなくなり、腐葉土のような土の匂いになる。
堆肥づくりはとてもめんどくさい。土は重いし、全体を切り返すのも夏場はしんどい。時間もかかる。水分調整を間違えると簡単に失敗する(切り返しがいい加減だったので堆肥のカスばかり作ってきた)。
完熟堆肥は腐る成分がなにもない。甘い匂いを出している発酵中の堆肥であっても、まだ未熟有機物が多い。これを土に入れて雨が続いたりすると腐敗に傾いてしまう。この腐敗で病害虫が発生したり、余計な養分によって水質汚染の原因になる。
完熟堆肥は微生物の塊なので土壌微生物を多様化させる。病虫害被害も少ない。畑の水がきれいになる。なにより野菜がおいしくなる。
というようなことを津市の橋本力男先生から学んでいます。