堆肥を仕込んで1週間経過したので切り返しをした。この堆肥は主に好気性発酵分解によって完成する。積みっぱなしではない。

切り返しの目的は、
1)空気を入れて好気性発酵分解を促進。
2)水分調整(微生物分解の際に消費・放出した水分を加える)。
3)全体をかき回して養分を均一化。
4)微生物分解の経過を匂いでチェック(腐敗に傾いていないかなど確認)。

空気に触れる表面から内部に向かって発酵が進む。断面を見ると表面付近は白っぽく、その下は濃い茶色、薄い茶色と続く。それぞれの層で匂いが異なる。

この堆肥は、壁土、モミガラ、米ぬか、鶏糞、落ち葉から成る。

単品でも養分が含まれるものがあるので、混ぜ合わせてそのまま畑に施しても肥料としての効果は十分ある。が、雨など圃場の状況によってはその肥料が腐敗するリスクはかなり大きくなる。腐敗すればそこで病原菌や害虫の発生条件が整ってしまう。

時間をかけて微生物分解を経ることで米ぬかなど生の有機物が分解され、腐敗リスクは減少する。さらに熟成させれば完熟堆肥となり、腐敗リスクはきわめて低くなる(ほぼゼロ)。

今はそこに至る長い長い道のりのほんのはじまり。